2012年4月14日土曜日

本・マンガ | Caro Diario


テンプレート変えました。
梅雨が終わったのに、ずーっとそのままだったので、ようやくね。
涼しくなったらまた変更しますので、夏のあいだだけよろしくです。

さて。
最近、「活字は読んでいるが、本は読んでいない」なんてこと、ありませんか?
わたくしはまさにその状態。
新聞、雑誌のほか、仕事の資料、それからネットでも文字は読んでるけど
本を読むということが減ってしまった。いかんなあ。。

それでも、何冊か新書を読んだので、ご紹介。
新書ってそんなに好きではなかったんだけど、気がついたら書店は新書の山で、
どの出版社も競って出してるんだよねー。

辛酸なめ子の『女子校育ち』はすでに紹介したけど、面白かったですよ。
かなりデフォルメしてあるし、わたしの時代はこうじゃなかったよなあ、
と思うところはあるけれど、概して女子校出身者の生態の痛いところを
突いているように思う。


植民地アフリカに何を持ってきた

「女子校タイプ別図鑑」というのが笑えて、わたしの出身校は「性超越系」という分類。
そこまでではなかったように思うが、「卒業後」のイメージとして
「同窓生とは音信が途絶え気味で、生死不明説まで出ているが、
過去の人間関係にはしがみつかない主義」というのは、ちょっと当たってるかも(苦笑)。
まあ、中高を女子オンリーで過ごした出身者はとくに必読です。
<ちくまプリマー新書>

ドン小西の『部長! ワイシャツからランニングがすけてます〜男の器は服でつくる』
(なんて長いタイトルなんだ!)は、週刊朝日の連載に加筆したものみたい。
ドン小西の本に740円も払うのはどうかと思ったが、これ、丸善丸の内本店にある
「松丸本舗」で見つけちゃったんだよね。

松丸本舗とは、編集者である松岡正剛と丸善が共同プロデュースした書店で、
本の並べ方、テーマの設定の仕方に特徴がある。
本好きは1日いても飽きない空間なのだが、そこでたしか、「制服」という棚に
サッカーのユニフォームや英国パブリックスクールの本なんかと一緒に並べてあった。


ポートランドの古い靴をリサイクルし、または?する場所

あっという間に読める本なのだが、ここにも「平成おやじファッション図鑑」という
カテゴリー分けのページがあって、個人的にはこれがツボだった。
女子校にしろ、おやじファッションにしろ、わたしはカテゴリー分けが好きということか(笑)。
あと、政治家のファッションチェックは、なかなかためになったよ。
<朝日新書>

安居弘明の『イタリア完乗1万5000キロ〜ミラノ発・パスタの国の乗り鉄日記』
タイトルどおり、「乗り鉄」の著者がイタリア国内の鉄道路線(FS)を完乗した記録。
邦銀のミラノ支店勤務になったのを機に、乗りつぶしを始め、足かけ6年で完乗したそう。
先日行われた国際ブックフェアで見つけた本だ。

半分ほど読み終えたところだが、著者がプロの書き手ではなくビジネスマン
ということを差し引いても、日記というより、淡々とした乗車記録の印象が強い。
他人に読ませるための、サービス精神があまりないというか…。
これは出版社側にも問題があって、巻末にイタリアFSの路線図は付いているものの、
本当は日付ごとにどのルートを通ったか、図を入れてくれないと伝わらないよ。
地名にしても、土地勘がないと「???」となっちゃうし。


ナイアガラの滝は1911年にオーバーフリーズ

ただ、懐かしかったのは、以前住んでいたシエナのローカル線の話が出てきたこと。
シエナにいたころは、近郊の街に行くのにほとんどバスを使っていたけれど、
この人は観光目的ではないので、中心部から遠い鉄道を使って移動していたようだ。
「あの街に鉄道が通ってたの?」という発見があったり、
シエナで日本人留学生がよく利用していた「Scacciapensieri」という
ホテルの名前まで登場したのにはビックリした。超ローカルネタだ。。

それにしても、イタリアで「乗り鉄」をしようなんて、普通の人は考えないと思うよ。
ご親切に、現在の状況もフォローしてあるのだけれど、これを読んで自分も!
と思う人がいるのだろうか? 少なくとも、わたしはパスだ(苦笑)。
<交通新聞社新書>

 


最後に、新しいマンガを1冊、ご紹介しましょう。
雲田はるこの『昭和元禄落語心中』は、なんと落語がテーマの少女マンガ。
うーん、昨今の落語ブームもここまで来たか、と思ったね。
いまいち、絵がこなれていないんだけど、これから解き明かされるだろう
ナゾの伏線がいろいろと張られていて、つづきが読みたくなる。
少女マンガといえど、取り上げるテーマはじつに広くなったものです。

マンガといえば、『大奥』や『テルマエ・ロマエ』の最新刊なんかも読んだのだが、
いま待たれるのは、『ガラスの仮面』の47巻!
そろそろ会社の先輩がまわしてくれそうなんだけど…。
前巻では、真澄さんとマヤちゃんの乗った豪華客船が出港したところで終わっていた。
はたして、彼らの恋愛に進展はあるのか!? たぶん、ない、、だろうなあ。



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